私たちの技術

LED、調光装置、照明コントローラーの企画、開発、製造、販売

サンコーデバイス
kelvin

「真っ赤な太陽」とか「真っ青な空」という表現があります。
「真っ赤な太陽」を絵の具で書いてみたら、人によって違う色になることがありますよね。

「太陽の赤と言えば、この赤でしょう」
「いやいや、太陽の赤は、こちらの赤です」

「真っ青な空」を絵の具で書いてみたら、こちらも人によって違う色になることがありますよね。

「真っ青な空と言えば、この水色でしょう」
「いやいや、真っ青な空は、もっともっと青いのです」

sora

このように、赤、青、という色は、本当はどのような色なのでしょか?
あなたが見た「真っ赤な太陽」はどんな色でしたか?
あなたが見た「真っ青な空」はどんな色でしたか?
どのように説明すれば良いのでしょう。
実は、このような光の色を数値で示すことのできる便利な物差しが「ケルビン」という単位なのです。
「ケルビン」は「色温度」ともよばれ、単位として「K」と表記されます。
鉄を熱っすると次第に赤味のある光を発し、高温になるにつれ赤味が取れて黄色に発光し、さらに高温にすると白っぽい光になります。
このように、「光」と「温度」には密接な関係があります。
私たちの身の回りの「光」はすべて「ケルビン」という単位で、その光がどのような色であるのかを示すことが出来るのです。
それでは、もっと身近な例を見ていましょう。

k

ろうそくの炎 概ね1800K
朝日や夕日の色温度 概ね2000K
白熱球の光 概ね2800K
蛍光灯の光 概ね4200K
普通の太陽光線 概ね5000~6000K
澄み切った高原の空の正午の太陽の光 概ね6500K

少しずつ解ってきましたね。 赤っぽい光は色温度が低く、青っぽい光は色温度が高い、と言えます。

kankei

人間の神経には、交感神経と副交感神経があることは、一般的に知られています。
交感神経が刺激されると活動的になり、副交感神経が刺激されるとリラックスした状態になることが知られています。

それでは、どのようなときに交感神経と副交感神経が刺激されるのでしょうか。
朝、お日様の光をうけると気持ちがよい、夜は暖炉の火を眺めてゆっくりする、そんなシーンを想像してみましょう。

朝起きて、朝日を浴びると交感神経が刺激され人間の体は徐々に活動的になります。
色温度が高い環境におかれると、交感神経が刺激され、活動的になります。
太陽も、夕方になれば次第に柔らかい光になり、やがて夜がやってきます。
このような自然のままの光のなかにいると、副交感神経に切り替わり、人間は穏やかな気持ちになるのです。
色温度が低い環境におかれると、気分が穏やかになり、落ち着いた気持ちになるわけです。

これは人体のもっとも基本的なリズムを守る上でとても重要なことです。
私たちサンコーデバイスは、この「色温度」を制御するエキスパートです。

私たちの暮らしの中に、光はあふれています。
白熱電球、蛍光灯、夜のネオン。
このような光は、私たちの人体のリズムにも大きな影響があります。
なぜなら、夜遅くまで蛍光灯の4200Kもの光を浴びるということは、いつまでも5000Kの太陽光線を浴びているようなものですし、逆に2800Kの白熱球では交感神経に充分な刺激がなく、副交感神経には作用するかもしれませんが、人体を活動的な状態することは出来ません。
人間の体は、光の「色温度」によって、そのリズムが保たれているともいえます。
このような人体の仕組みが「自然のまま」であるために、活動中は色温度の高い環境を維持するように照明を制御し、休息に入る時は色温度の低い状態にすることができたら、つまり1日の体のリズムに合わせて、交換神経と副交感神経がスムーズに切り替えることができる照明制御できれば、健康な生活を送るうえで助けとなるはずです。
しかし、すべての色温度を、白熱球だけでは再現できませんし、逆に蛍光灯だけでも再現はできません。
この課題を解決できる「光」それがLEDです。
このLEDの調光技術を開発しているのが、私たちサンコーデバイスなのです。

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実は、最近の蛍光灯では、昼光色・白熱色・蛍光色といった様々な「色」の蛍光灯がありますので、蛍光灯だけで様々な「色温度」を再現できる可能性があります。
しかし、このような調光は、消費した電気の一部を「熱」として逃がすことで「色温度」を変化させるので、電気を無駄に消費します。
一方でLED照明は、そもそも消費電力が少ないことから、調光の可能性を議論する以前に、環境不可が少ない光源だと言えます。
LED照明での調光は、白熱球でいうところのフィラメントの加熱具合を調整するという化学反応で生じる生じる現象を、電子回路を組み込んだ調光器で制御することにおきかえて実現します。
このようなLEDの色温度を変化させられる調光技術はすでに開発され、多くの製品で導入されていますが、私たちサンコーデバイスは、電子回路のプログラム設計を柔軟化させることで、より高度な制御技術を確立しています。